P5は、バグ修正や最新環境への対応といった点から、可能な限り最新版をご利用いただくことを推奨しています。
しかしながら、アップデートによる動作の変動に際して、最新版を利用しない、或いは適用したアップデートを元に戻したいといった状況も発生します。
ここでは、アップデート後にバージョンを落とすという場面で注意する点を説明致します。

 

インデックスデータベースを使用している場合(Backup及びArchive)

バージョンによっては、データベースの動作を変更・最適化することがあります。その更新を適用した後には、ジョブにてデータベース全体に対する更新が実行されることがあります。(アップデート後に増分バックアップなどがフルになる動作は、バージョンに合わせたデータベース処理を行っていることを示します)

この場合、データベース処理が共通しないバージョンへのダウングレードはできません
例えば、Ver6.0.xとVer5.6.xはデータベース処理が共通しているため、V6を使用したあとにV5.6.xに落とすということも可能です。しかし、Ver5.2.xからVer5.5.xにアップデートした場合には、その間の更新でデータベース処理の変更が実施されているため、元のVer5.2.xに戻すことはできません。

インデックスデータベースを使用していない場合(Synchronize)

Synchronizeはインデックスデータベースを使用しません。なので、Synchronizeのみを使用している場合は、バージョンアップ・バージョンダウンに際して制約は減ります。
ただし、Backup及びArchiveを併用していると、上述の状況と同じになります。